遺影に使用するお写真について

遺影は葬儀の際に祭壇に飾る故人の写真です。
 
故人を偲ぶために飾られる写真なので、なるべく人柄が表れているようなものを選ぶことで、葬儀中も故人の存在を身近に感じることができます。

実際に葬儀の打ち合わせの際、「ご用意されているお写真はありますか?」とお伺いすると「写真嫌いで若いころの写真しかない。」とか「この表情が良いんだけどピントがずれていて・・・。」等の理由で最適なお写真が見つからないケースもよくあります。

 
「遺影は葬儀の時に飾るだけだから」と、あまり重要視されないケースもありますが、葬儀が終わった後も仏壇の近くに飾ったり、手元供養のために飾ったりと、身近に長く置かれる方も多いため、できれば遺族が気に入るような写真を選びたいものです。

お写真を選んでいただく際のポイントとして

①故人が鮮明に写っている写真であること
遺影写真の条件として、故人がはっきり鮮明に写っていることが大切です。遺影写真は既存の写真を大きく引き伸ばして作られるため、鮮明ではない写真はさらにぼけてしまいます。画素数の高いカメラで撮影されたものがおすすめです。

②故人の顔が小さ過ぎない写真であること
遺影写真は故人の胸から上が額縁に収まるように作成されます。そのため、故人が集合写真の中に小さく写っているものや、遠目に写っているものでは、引き伸ばした時に顔がぼけてしまいます。故人の胸から上がなるべく大きく写っているものを選びましょう。故人の顔が親指大または10円玉大以上の大きさであることが望ましいといわれています。

③故人らしい写真であること
昔の遺影写真には、表情の硬いものが選ばれていましたが、最近では故人らしさが表れている表情豊かものが選ばれることも多くなっています。写真は葬儀だけではなく後々に身近なところで目にするものになりますのでご遺族様が気に入ったものであるのが望ましいですね。

いかがでしょうか

もしもの際に困ることのないよう、お時間にゆとりのある時こそ一度お考えいただけると幸いです。

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